
フレンチブルドックは食物アレルギーをもつ子が多く、いろいろと注意しなければなりません。
この子もIBDで、食事やサプリでどうにかしたいところ。
しかし、IBDでもっとも摂取しておきたいグルタミンというアミノ酸はトウモロコシ由来のものが多く、トウモロコシアレルギーの子には少し反応が出てしまうかもしれません。

幸いアレルギー検査をされていたという経緯があって見てみると、がっつしトウモロコシアレルギーでした。

こんな場合には
サトウキビ由来のグルタミンがあるので、変更してもらい摂取してもらうことにしています。

胃や腸など上部の消化管粘膜細胞の主なエネルギー源はグルタミン。
大腸など下部の消化管粘膜細胞は乳酸菌が作る短鎖脂肪酸を主なエネルギー源としています。
消化管の仕事である消化吸収は、これらのエネルギー源を頼っており、タンパク質が不足しやすいIBDやタンパク漏出性腸症の病気の補助として、必須な栄養素と考えています。

この子も
サプリメントと適度な脂質が入ったアレルギーを避ける手作りご飯にしてもらい
ALB2.2→2.5
総コレステロール 92→165
下痢もなくなり
しっかり栄養がとれてきて毛がジュウタンみたいです。
使用したサプリメントや食事
・サトウキビ由来グルタミン
・乳酸菌生産物質
・手作りごはん
下痢や炎症性腸疾患についてYouTube動画も作成しております。
下記に張り付けていますので、よろしければご視聴ください。
犬の炎症性腸疾患/IBDの栄養療法1
犬の炎症性腸疾患/IBDの栄養療法2
犬の炎症性腸疾患/IBDの栄養療法3
犬の炎症性腸疾患/IBDの栄養療法4
犬の炎症性腸疾患/IBDの栄養療法5
犬の炎症性腸疾患/IBDの栄養療法6
犬の炎症性腸疾患/IBDの栄養療法7