【手術写真注意】超高齢の子の手術

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超高齢の子に、全身麻酔をかけ手術することは、とてもリスクを伴いますが、その子の今後の生活の質を考えると、手術でなんとかなるなら楽にしてあげたいとも思います。

どちらが良いかというと病院側から何とも言えませんが、手術しかしょうがない、やったら楽になる予想がつくなら、飼主さんの希望を優先して、最善をつくします。

超高齢の子の麻酔のリスクは、1%が少ないというのがいいのか、0.1%が少ないというのか、やって見ないとわからないことでもあります。

 

犬のメラノーマ1

犬のメラノーマ2

この子は、もうすぐ17歳となるご高齢ですが、口の中に腫瘍ができ、出血を繰り返して困っていました。腎不全の持病もあります。

この子の麻酔のリスクとは、

麻酔をかけるときに、血が喉の方に流れて不具合がおこること。麻酔の薬の副作用。手術のダメージが全身に影響(特に腎臓)を及ぼすこと。などが考えられます。

リスクを最小限に

考えられることをすべてリスク回避しながら手術を実施します。

 

犬のメラノーマ3

犬のメラノーマ4

 

吸入麻酔だけの1種類、痛みと止血剤は局所に使うタイプで、麻酔の副作用を最小限し、血が喉に流れ込まないように慎重に麻酔をかけ手術を行いました。

手術のダメージを全身に及ぼさないためには

①最小のキズで腫瘍を取り除くこと

②最小の出血量で手術をすること

これには、CO2レーザーが活躍してくれました。

 

他には

③皮下点滴を前日と当日にしてること

④腎不全を含めサプリメントでコンディションを整えておくこと

⑤場合によって脂肪幹細胞を投与すること

などが考えられます。

 

そして、無事成功し、生活が良くなりました。

 

CO2 レーザー 再生医療 栄養療法 福岡市 鳥飼 ふるせ動物病院

 

CO2レーザーの特徴は、体の表面の手術に強く

レーザーを遠くから照射すると出血を最小限に。近くから照射すると切ることができます。これを繰り返しながら、キズを小さくしたり、出血を最小限にする。人の皮膚科でも大活躍している心強い味方です。