犬のしついこい涙焼け治療の基本/食事と栄養

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犬の涙焼けの食事1

この子は涙焼けが多く皮膚も痒がることで来院。

犬の涙焼けの食事2

犬の涙焼けの食事3

黄色矢印部分が問題点。

黒茶の涙焼けと、体中の毛の密度が薄く痒い。

主食は手作りで、食材は栄養にもこだわって、たくさんの種類を与えているのに、治らないとのことで困ってらっしゃいました。

犬の涙焼けの食事4

栄養療法後、涙焼けはなくなり、毛の密度が絨毯みたいにフカフカになりました。栄養も充足され、体内の脂質ホルモンが作られた結果からか、耳の部分の毛は色が濃くなってきた様子です。

犬の涙焼けの食事5

この子の変更点を、参考までに紹介します。

①複数種類使っていた食材の肉を1種類にしてみる。そして一番合う肉を探す。

一番消化しやすい肉は個体で違うようです。この子は鶏、豚、魚、などいろいろローテーションで食べていましたが、一種類にして与えていたところ馬肉が一番合ったようです。この作業が一番大事です。

犬の涙焼けの食事6

②体重を増やす

体重が増えると、消化能力が上がることを多く経験します。おそらく、代謝に使うエネルギーは十分なので、余ったコレステロールやタンパク質を消化液に使えるようになるからだと思います。

この子は2.7㎏→2.9㎏の200g増やしてもらっています。

犬の涙焼けの食事7[

③サプリメントで消化能力を補助する。腸粘膜を強くしておく。

繰り返す外耳炎や足先舐め、涙焼けの根本原因はヒトで考えられている「リーキーガット症候群」にあるのではないかと考えています。

腸粘膜から未消化物が体内に侵入して、全身の炎症レベルを上げて、炎症を起こしやすくする概念であるため、未消化物を少なくしたり、腸粘膜を丈夫にするサプリメントがおすすめです。

この子も、「消化酵素」「脂溶性ビタミン」「胃腸の栄養集めたサプリ」をのんで、消化吸収を補助してもらいました。