サプリメントは日々進化しています。
より自然なカタチにすることで、胃腸に負担をかけることなく、しみわたるように吸収されることが一番の目標です。
我々生物が何十億年かけて進化してきた吸収形態です。
しかし、ドックフードに使われているサプリメントは自然じゃなく、体を壊しているのではないか?と思うものもあります。
今回は「アミノ酸キレート鉄」を例に

高級なドックフードに良く使われているのが「アミノ酸キレート鉄」。
これは自然界に存在しない鉄の化合物で、本来の吸収経路から吸収されず、アミノ酸の吸収経路を使って吸収されます(ちなみに日本では食品として認められていません)
すごく吸収がいいため、体内の鉄は、この経路に頼って鉄を吸収していくと考えられます。
これまで、だといいのですが。。

生物の体は、効率よく環境に適応するようにできていて、使わなくなって不要なものは、作らなくなります。それは、退化とも言うし進化とも言えます。
(筋肉を使わなくなれば筋肉は小さくなり、ステロイドホルモンを投与し続けると自分でステロイドホルモンを作らなくなります。)
アミノ酸キレート鉄に頼っていると、本来食事に入っているヘム鉄や非ヘム鉄の吸収経路を作らなくなる可能性が考えられ
その結果、ヘム鉄や非ヘム鉄を吸収しずらい体質のできあがりです。

その結果、ドックフードを食べていても、MCHCの低値など、鉄が不足に関するする血液検査データが出てくると考えられます。

他にもミネラルがほとんどキレート系のもので構成されるものが多く
ペットの弱い体質、不調な体質は、つまりミネラル不足を起こしやすい原因は、ここにあるのかもしれません。