【手術写真注意】子宮蓄膿症とういう病気

このエントリーをはてなブックマークに追加
Bookmark this on Livedoor Clip
Bookmark this on Yahoo Bookmark
LINEで送る

子宮蓄膿症の手術1

犬は

避妊手術を受けさせないでいると

かなり高い頻度で

子宮蓄膿症という病気になります。

 

根本の原因として

子宮に異常があるわけでなく

ホルモンの異常

つまり

卵巣の異常や

ホルモンを受け取る子宮の異常

によってこの病気が起こされることが

考えられています。

 

人の栄養療法では

卵巣や子宮のホルモン異常は

亜鉛不足や

コレステロールの不足。

 

なんやかんやの

栄養不足や

食後の血糖値上昇による

糖化ストレスによっても

引き起こされると

言われ始めています。

 

おそらく犬でも

そのような異常と

老化から

子宮蓄膿症という

命にかかわる病気を引き起こされると

予想しています。

 

でも

そんなややこしい原因。

家庭で病気になる前に気付くことはなく

犬が年をとると

この病気はよく発生します。

 

そのため、動物病院では

「若いうちの避妊手術をおすすめしています。」

と、言うことになっています。

(それだけが理由でないですが・・・)

 

今回は

そんな子宮蓄膿症の

治療について

お話します。

 

子宮蓄膿症の手術2

この子は

正月から

すごく具合が悪くなり

食欲なく

ぐったりした状態でした。

 

子宮の中に血液と膿が

たくさんたまり

パンパンで

お腹も大きく

膨れてました。

 

3日間

炎症止めと抗生剤と点滴の注射をすると

元気と食欲がもどり

お腹の膿も

外に出されて

普段に近い生活ができるようになりました。

 

しかし

完全に治ったということではありません。

子宮蓄膿症から

一旦、回復したとしても

子宮と卵巣を取り除かなければ

次にまた同じことを繰り返します。

(この子は2回目です。)

 

そこで子宮と卵巣を取り除く手術を計画しました。

YouTube Preview Image

手術の前はすっかり元気に。

手術中の呼吸を安定させるために

亜鉛のサプリメントも飲んで

準備万端。

※亜鉛は二酸化炭素の排泄に大きくかかわる栄養素です。

子宮蓄膿症の手術4

手術中

膿を排泄した

子宮は

しぼんだ状態に。

安全に手術ができました。

YouTube Preview Image

手術後、肝臓の数値と

脾臓の腫れが

なくなったことを確認して

やっとこさ

退院できました。

 

 

今回の子は

わりとスムーズに

手術ができましたが

ほとんどの場合

このように順調には行きません。

 

貧血が強かったり。。

タンパク質の数値が悪く

キズの治りが悪いことが予想されたり。。

血が止まりにくかったり。。

 

もちろん、

治療が難しくなればなるほど

入院費用や手術費用も

かなりの負担となります。

 

こんな子宮蓄膿症という病気。

 

よく遭遇するので

動物病院では

良かれと思って

若いうちの

避妊手術を進めている

というわけです。