動物本来の力で治す【再生医療】
~再生医療とは~
再生医療とは、ペットの体内に元々ある、細胞をもとにして、癌(がん)やヘルニアなどの治療を目指す、今まで治療の困難だった症例に対して治癒の期待できる新たな療法です。
もともとペット体内にある自然治癒力を上げることが、基本理念になりますので、ペットにとっては負荷や副作用の少ない療法です。
以下にて主な治療法を3つご紹介いたします。
それぞれ、どのような症例に適切かも説明いたしますので、ペットの病でお困りの方は、ご参考にしてみてください。
脂肪幹細胞移植
再生医療を代表する治療法である幹細胞治療は、体を正常に保つ作用をもっています。炎症がかかわる病気にはすべて対応でき、副作用もほとんどありません。自分の脂肪をとってきて培養し移植する自家移植、他人の脂肪から採取する他家移植があり、脂肪採取が困難な場合は、冷凍保存してある他家の脂肪幹細胞を使います。他家の保存した脂肪幹細胞は数に限りがありますので、病気が進行しないうちに早めにご連絡ください。
どのような症例に効果的ですか?
当院では主に以下の症例を対応しています。
腎不全、肝不全、猫口内炎、ウイルス性疾患
脊椎損傷 (椎間板ヘルニア、脊髄梗塞、脳炎など)
自己免疫疾患(免疫介在性溶血性貧血、血小板減少、リウマチなど)
腸炎(IBD、リンパ管拡張症)
その他、慢性炎症が関与する疾患
ショック予防等
どのような療法ですか?
⓪ 体の一部が損傷あるいは炎症を起こしています。
① 冷凍保存しておいた脂肪幹細胞を点滴で投与します。
※無菌状態で、培養・保存します。精製した幹細胞は冷凍保存されます。
③増やした細胞を、損傷した部分に植え付けます。
※幹細胞を冷凍保存することで、複数回に分けて再生医療することができます。
※無い部分を脂肪から取り出した幹細胞で補い修復することで、あとは細胞同士が結びつき本来の機能を取り戻すように促します。
癌免疫治療
癌免疫治療とは
癌(がん)を治すための再生医療です。
免疫療法のみ行うこともありますが、免疫療法だけでなく、外科手術など他の治療法と組み合わせて行うことで、よりよい改善を期待することができます。
どのような療法ですか?
癌(がん)は動物の免疫力も抑え低下させてしまっています。
①癌細胞を外科手術で取り出します。
※これだけでは、取り除けない断片的な癌(がん)も残ることがあります。
②細胞を取り出し、癌細胞に対して戦うように調整します。
※取り出した細胞をもとに、癌(がん)を攻撃する細胞にします。
③調整した細胞を培養し、再度ペットへと投与します。
これにより、低下した免疫力を高め、外科手術で取り除けなかった癌(がん)に対しても、高い免疫力を発揮できることを期待できます。
PRP療法(多血小板血漿療法)
どのような症例に効果的ですか?
当院では主に以下の症例を対応しています。
【関節炎】
肘(ひじ)、膝(ひざ)などの炎症
【動きの違和感】
「うまく動けない」「動きに違和感がある」「高齢」などや、犬種てきに遺伝的に体に負荷のかかっている場合など
どのような療法ですか?
①まず、血液を採取します。
②血液の中から、治癒成分の強い液体だけを分離させ取り出します。
③採取した治癒成分の濃度の高い血液を直したい部分に注射します。
これにより、直したい部分を集中的に治癒することが期待できます。
PRPのいいところは?
他の再生医療に比べ、血液採取と注入、すなわち注射だけで完結しますので、
【手術いらず】で
【手軽】かつ
比較的【安価】でできる
ところは、大きなメリットです。
~追記~
※一般の方にわかりやすく説明するために簡易的な表現をしています。
プロ目線でご意見ございましたら遠慮なくお問合せお願いいたします。
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