変性性脊髄症/再生医療/栄養療法

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変性性脊髄症1

 

日本では、コーギーに多い変性性脊髄症

不治の病といわれ、確たる治療法もなく死に至る病と言われています。

ただし、現在の医療ではなく新しい医療である再生医療や栄養療法では完治できるのでしょうか?

私の知るところでは状況は良くなると考えています。

今回は、脂肪幹細胞移植と抗酸化サプリメントの十分量投与で歩行時間が長くなり、麻痺が改善された子を紹介します。

この子は、変性性脊髄症により下半身が細くなっていて歩行も少ししかできない状態でした。治療方法がないため、飼主様が治療法を探し、再生医療をもとめて来院されました。

変性性脊髄症2

病期はステージ2からステージ3の間の子です。

変性性脊髄症という病気は、体内の酸化ストレスに対抗するために合成される抗酸化物質の遺伝子(SOD1遺伝子)に変異があり、酸化ストレスをうけやすくなります。

変性性脊髄症3

神経の細胞はこんなに長い形で、軸索が束になって脊髄を作ります。細胞質の抗酸化物質が働かないことで、下半身からの麻痺が起こり始めます。

 

栄養療法の考え方で行くと

脳脊髄の構成成分は脂質約60%、タンパク質約40%です。脂質の内訳はコレステロール約50%、リン脂質25%、DHAが約25%で構成されています。

特に細胞膜を構成するDHAの抗酸化作用は強く重要だと考えられます。また、脂質の運搬にかかわる血中コレステロールも重要です。

DHAやその他の抗酸化サプリメントを重点的に服用し、治すための材料を十分量補給して治療開始です。

変性性脊髄症4

点滴するだけの脂肪幹細胞移植で神経再生のスイッチを入れていきます。

その結果

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治療前、足がもつれて歩くことのできなかった子が

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治療後、痩せていた下半身は、もとのように太くなっていき、足取りも軽くなっていきました。

 

脂肪幹細胞移植は神経再生のスイッチとなります。血管から移植された幹細胞は損傷部位へと集まって、治癒を惹起するサイトカインやマイクロRNAを放出してまわります。その結果、脊髄の環境がよくなり、歩行が改善します。

今後も数回行う予定ですが、神経再生を促すだけでなく「病気の本質」つまり、進行する神経軸索への障害を抑えることが、長期の維持へとつながります。つまり、抗酸化物質や脂質を積極的に摂取する栄養療法が必要となるという考えです。